ノーベル賞は世界的な評価基準

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2017.12.1

理 事 長  二 見 宣

今年(平成29年)の日本人ノーベル文学賞の受賞は、長崎市生れの英国籍日本人の石黒一雄氏(62歳)でした。おめでたい出来事です。
 ノーベル賞は、明治34年(1901年)からダイナマイトの発明者として知られるアルフレッド・ノーベルの遺言に従って始まっていますが、日本人が受賞したのは、昭和24年に湯川秀樹博士が最初です。日本人受賞者は、当初は48年間もいなかった。
 日本人の文明度について、E・ハンチントン博士(地理学者・経済学者)が、『気候と文明』 (昭和13年)で看破しているように、日本人の長所は、「芸術を創造し観賞する能力、科学技術を模倣して応用する能力」とあるが、日本人の短所は、「哲学を体系化する能力」、「科学技術を創造し、発展させる能力」が低い。また、「植民地を統括する能力」に欠ける、であり、約80年前の指摘が現在も継続いる。
 日本人の生き残りのため、教育改革を断行し、将来の各分野での愛国心を持った世界的な指導者を育てなければならない。このため、文科省や外務省の体質の改善が急がれる。特に、文科省は、「面従腹背」を座右の銘と公言する東大首席卒の事務官のトップが居たり、加計学園や森友学園の業務を問題化するようにリークして、マスコミに騒がせ、長期にわたり国政の足を引っ張った。このような文科省では、日本の将来を担う青少年の教育を任せるのは問題が多く、心配である。
 外務省は、外交能力に欠ける外務事務処理する官僚の集合体である言わざるを得ない。韓国や中国の悪質な対日外交に抗することができず、ますます日本が辱められている。高級待遇で国費を無駄に使っている高給の外務事務官の官庁であると言える。世界中から、蔑まれるような日本にして、マイナス・イメージを振りまいているのを防止できない主管官庁が外務省である。日本の青少年に与える負の遺産を作っている主管官庁である。
 とにかく、文科省と外務省を改革して、日本の青少年が愛国心をもって、未来の世界に羽ばたくようになって頂きたいものです。
 ハンチントン博士は、「夏と冬の気温差が少ないと文明はおこらない」、「日本の文明度は、欧州の先進国よりやや低いが、北緯37度以南の日本は、南フランスやイタリアよりも遥かに高い」と評価している。

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