明治150年を回顧して、再出発の時

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2018.3.1

              理事長 二見 宣

今年は、平成30(2018)年、皇紀2678年になりました。
「明治維新」からは、150年の節目の年です。150年前の明治の世は、徳川幕府の武家政治から、明治政府の太政官制・内閣制になり、薩摩藩・長州藩を中心とする政治・軍事・宗教等の革命開始の時期でした。
 そのモットーは、「富国強兵」と「文明開化」による急激な西欧型近代国家への移行し、独立をまもりました。
 しかし、「棚からボタモチ」ではなく、「戊辰戦争」で幕府勢力に勝利し、「大政奉還」、「四民平等」など社会制度も変え、西郷隆盛が活躍した「西南の役」で士族の反乱を排除したり、国運を賭けての「日清戦争に勝利」でシナ(清朝)の圧力を排除し、「日露戦争に勝利」してロシアの侵略を阻止しました。「第1次世界大戦」で国際的地位を確立するなど努力が続けられた。
 明治150年の前半の75年は戦争の連続でした。
 結局150年間、アジア・アフリカで独立を護ったのは、日本とタイと(エチオピア)の3ヵ国のみで、他の地域はすべて、西欧の植民地になりました。

 日本の日露戦争勝利に刺激されて、植民地だった国々に独立の気運が高まっていましたが、大東亜戦争により、アジア諸国が日本軍人に助けられながらも独立戦争で勝利し、つぎつぎと独立いたしました。
 その後遅れて、アフリカの諸国も独立いたしましたが、独立戦争を経ずに宗主国から与えられた独立になりました。このため、いまだに資源や産業は、宗主国が支配して富は搾取されています。学校や病院は、宗主国の学校や病院が支配しています。宗教(教会)のトップも宗主国の欧米人です。アフリカはまだまだ実質的な植民地です。
 明治150年の後半の75年は、日本は概ね平穏であったが、アジア・アフリカは紛争がいまだに連続していると言えます。
明治150年を機に、日本人による「新憲法を制定」し、占領条項がある国連や片務的な「日米安保条約」を改正し、平和な国として再漸進したいものです。

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